多分、姫。
宏喜『ようこそ、姫。
俺達の学院、滝井学院へ……。』
見渡す限り、広い校庭と言うなの庭園。
美しく手入れされている庭園にさっきの噴水が実にマッチしていて、その奥には車の中で見たよりも随分デカイ王宮のような校舎。
すげぇな……マジで貴族の家みてぇ。
あまりの凄さにしばらく立ち見入っていた。
―――キャーーー!!!!!!
―――今日も素敵ですわっ!!!!!
―――カッコイイーーー!!!!!
な…何事だっ!!!!!?????
学院に見入っていた俺の耳に届いて来たのは割れんばかりの黄色い声援。
それにさっきまで道が開いていたのに今は見渡す限り、人、人、人。
どうやら話題の奴を取り囲んでいるようだ。
この学院には金持ちだけじゃなく、芸能人も通っているのか?
気になった俺は人盛りの中を上手く掻き分けて前の方まで進んだ。
どうやら取り囲んでいたのではなく、花道を作っていたようだ。
そして、その人で作られた花道を優雅に歩くのは……
ゲッ!!!??あの3人!!!!!?????
だった。