愛を込めて極北
北緯43度
***
帰宅後。
夕食を済ませ、居間の片隅に置かれている家族兼用のパソコンで。
毎日恒例の、Facebookをチェックしていた時だった。
「おや?」
友人知人の投稿を確認し、いいねを押したりコメントを書き込みながら、一覧を遡っていた。
その際「友達かも」の欄に何人かの名前が挙がっていたのだけど。
そのうち一人が、母の幼なじみだったチーズ工場経営者の二代目。
「東(あずま)さん、Facebookやってるんだ」
東さんとは幼なじみの子供同士とはいえ、十歳くらい年齢差があったため、幼少期から面識はあったものの友人同士というよりは目上の相手として接していた。
子供の頃はよく遊びに出かけたけど、向こうが徐々に経営規模拡大して多忙化したこともあり、最近では母がお歳暮やお中元の注文の際に連絡を取るくらいのようだ。
好奇心から東さんのFacebookページを覗いてみた。
会社のPRのために開設しているようだけど……。
その友達欄の先頭に、見覚えのあるものが。
「楠木暁」
さっきのイケメンだ。
こんなところで繋がっていたとは。
帰宅後。
夕食を済ませ、居間の片隅に置かれている家族兼用のパソコンで。
毎日恒例の、Facebookをチェックしていた時だった。
「おや?」
友人知人の投稿を確認し、いいねを押したりコメントを書き込みながら、一覧を遡っていた。
その際「友達かも」の欄に何人かの名前が挙がっていたのだけど。
そのうち一人が、母の幼なじみだったチーズ工場経営者の二代目。
「東(あずま)さん、Facebookやってるんだ」
東さんとは幼なじみの子供同士とはいえ、十歳くらい年齢差があったため、幼少期から面識はあったものの友人同士というよりは目上の相手として接していた。
子供の頃はよく遊びに出かけたけど、向こうが徐々に経営規模拡大して多忙化したこともあり、最近では母がお歳暮やお中元の注文の際に連絡を取るくらいのようだ。
好奇心から東さんのFacebookページを覗いてみた。
会社のPRのために開設しているようだけど……。
その友達欄の先頭に、見覚えのあるものが。
「楠木暁」
さっきのイケメンだ。
こんなところで繋がっていたとは。