愛を込めて極北
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六月のある週末に、結婚式に出席。
楠木の事務所で一緒にお手伝いをしていた、お姉さん的存在の響さんの結婚式。
札幌市内の結婚式場で執り行われた挙式には、新郎新婦の職場関係や学生時代のお友達などが多数出席していたものの、楠木関係は私一人なので助かった。
楠木本人ははるかカナダ北極圏に滞在中のため、参加不可能なのは明白。
お手伝いの子を一人一人誘っていてはきりがないとかで、事務所の副リーダー的存在の人のみ招待状を郵送したらしいけれど、現地の楠木との交信があるためどうしても事務所を離れないということで欠席。
そのため楠木事務所関連からの出席者は私一人となり、知っている人が誰もいなくて寂しくはあるけれど。
百合さんと私との間にトラブルがあり、それは楠木を巡る三角関係が原因ではないか……と居合わせた人を通じて噂は広まりつつあったため、事務所の人たちとは顔を合わせにくかった。
結婚のためすでに事務所を抜けた響さんは別として、事務所関係者たちからはこのままフェイドアウトするのがベストだと思われた。
六月のある週末に、結婚式に出席。
楠木の事務所で一緒にお手伝いをしていた、お姉さん的存在の響さんの結婚式。
札幌市内の結婚式場で執り行われた挙式には、新郎新婦の職場関係や学生時代のお友達などが多数出席していたものの、楠木関係は私一人なので助かった。
楠木本人ははるかカナダ北極圏に滞在中のため、参加不可能なのは明白。
お手伝いの子を一人一人誘っていてはきりがないとかで、事務所の副リーダー的存在の人のみ招待状を郵送したらしいけれど、現地の楠木との交信があるためどうしても事務所を離れないということで欠席。
そのため楠木事務所関連からの出席者は私一人となり、知っている人が誰もいなくて寂しくはあるけれど。
百合さんと私との間にトラブルがあり、それは楠木を巡る三角関係が原因ではないか……と居合わせた人を通じて噂は広まりつつあったため、事務所の人たちとは顔を合わせにくかった。
結婚のためすでに事務所を抜けた響さんは別として、事務所関係者たちからはこのままフェイドアウトするのがベストだと思われた。