愛を込めて極北
***
「はじめまして……」
集合場所は土曜日の午前中、宿泊先最寄りのJR千歳(ちとせ)駅前だった。
どうしてこんな場所かというと、新千歳空港から直行する参加者もいるとかで。
つまりはこのイベントのために、空路北海道入りする人がいるらしいからだ。
わざわざそこまでして……と感心するけれど、それだけファンというか信奉者があちこちに存在しているということだろう。
駅前には貸し切りのマイクロバスが待機しており、参加者はまず順番に乗車開始。
「よろしくお願いします」
バスのそばに楠木が立っていたので、バスに乗車する前に一言挨拶。
「あ、桜坂さん。この度はご足労おかけしました。東さんに頼んでよかったです」
今日も笑顔で迎えてくれた。
「いきなりで心の準備もまだかもしれませんが、今回は初心者の人たち対象のイベントですので、十分溶け込めると思います」
急な無理なお願いということで、実は参加費負担なしでイベントに参加させてもらっている。
たまたま予定のない週末だったこともあり、ちょっと変わった世界に足を踏み入れるのも面白いかもしれないという好奇心が、緊張を上回っていた。
「はじめまして……」
集合場所は土曜日の午前中、宿泊先最寄りのJR千歳(ちとせ)駅前だった。
どうしてこんな場所かというと、新千歳空港から直行する参加者もいるとかで。
つまりはこのイベントのために、空路北海道入りする人がいるらしいからだ。
わざわざそこまでして……と感心するけれど、それだけファンというか信奉者があちこちに存在しているということだろう。
駅前には貸し切りのマイクロバスが待機しており、参加者はまず順番に乗車開始。
「よろしくお願いします」
バスのそばに楠木が立っていたので、バスに乗車する前に一言挨拶。
「あ、桜坂さん。この度はご足労おかけしました。東さんに頼んでよかったです」
今日も笑顔で迎えてくれた。
「いきなりで心の準備もまだかもしれませんが、今回は初心者の人たち対象のイベントですので、十分溶け込めると思います」
急な無理なお願いということで、実は参加費負担なしでイベントに参加させてもらっている。
たまたま予定のない週末だったこともあり、ちょっと変わった世界に足を踏み入れるのも面白いかもしれないという好奇心が、緊張を上回っていた。