貴方が好きです

記憶の混濁




過去の事は、記憶から追い出した
私は、護さんの妻なんだからしっかりきゃあ

そろそろ護さんも帰宅する時間
夕飯の支度に取りかかった


今日は確か和風の日だったはず
鼻唄まじりに包丁がリズムカルに跳ねていた。



ドアの開く音がした


「いい匂いだな、おっ、和食か?俺好みだ」


「護さんおかえりなさい」と立川の首に腕をまわし、キスを落とした



< 14 / 21 >

この作品をシェア

pagetop