仁と私のストーリー
積重ねた2人の残酷過ぎる愛… 仁と私のストーリー⑲
今、私たちは去年と違う住まいで暮らしている。
1年経った4月…新しく引っ越した。
ふた部屋のスペースでワンルームになっているが広い。
真ん中にアコーディオンの仕切り板が作られているのでふた部屋に仕切る事が出来る。
仁の心理に気づいてしまった私は部屋を別々に使い、寝床も別々に…。
余計に上手くいくはずもない2人の関係も崩れて終わりに向かっているよう
…。
関係を絶ちたいとも思っていないし、良い方向に向かうのであれば修復したい。
けれど、これ以上仁が私を受けいれる事が出来ないなら…。
ハッピーエンドにはならないから…。
今まで私が心で感じ、仁と共に同じ道を歩み続ける気持ちも決意も私だけの思いでは一緒には生きていけない…。
仁…。
私を心の底から受け入れて欲しかった。
今でも愛情の深さは変わらない。
もしかすると今のほうが深いかも知れない…
けれど全てにおいて片思いだった…。
2人でいても孤独を感じた理由(わけ)が分かってしまった今の私は…。
仁を遠くから眺めるしか出来ない…。
喧嘩する度に荷物を一式持って騒動…!
引き止めてくれると分かっても言葉が欲しかった私…!
《愛してる…》
《離れたくない…》
心で確認したくて何度も迷惑をかける行動を繰り返して言わせてた言葉…。
もうそんな時には聞きたくない…。
言わせて聞くほど切ない事はもう避けるよ…。
今度はホントに最後…。
黙って仁の側から離れる事を決めてる…。
仁…。
仁から見て私はどんな存在になってるの?
私は欲しいものを買ってもらうより、仁との絆が欲しかった…。