仁と私のストーリー
喧嘩に時間を費やしても…それでも会えた運命を幸せに思う… 仁と私のストーリー 終章

私と仁のストーリーを本として書くきっかけになったのがある時の私の一言だった。

「仁…これから迷惑かけるかもしれないから話すけど、身体が色々悪くて仁よりは長生きできないよ」
「この前神経がおかしくなって足と手が使えやんくて歩けなかったやろ?」
「あんな風にまたなるかも分かんないよ」

『俺もいつまた、懲役にいかなあかん時がくるかもしれへんからさ』
『りょうこ…写真いっぱい撮ろう。』
『それで良子…本書いて…』

「本…?良子と仁の今までを書くの?」

『そう…。俺が出版するお金はだすから…』

どうしてそんな事を思ったのかは仁にしか分からない。

今まで本を書いてと言ってきた人は1人もいなかった。

仁にとって今までの人生の中で私と言う存在は特別な人になっていたんだろうか?

仁は仲良くなるきっかけは何でもいい。

仲良くなった時に必ず愛情の言葉をかけてくれる…。
その瞬間が私は大好き。

この本を読んで仁はどう思うだろう?
喧嘩が大半の内容に不満を抱くのだろうか?

私は仁がこの本を読んだ時に別れを告げるかもしれない。
だけど、2人の関係性が良い時は考えない事を私達は喧嘩ばかりだったから、沢山相手の事を考えてきたと思う。
この本で私は仁に今まで伝えた思いや、投げかけた言葉の意味を理解してくれる事を祈っている。
喧嘩は確かに嫌な空気と辛い思いだけが残ってしまうけど、それでも仁に出会えた事、仁と生活出来る事、初めて経験した事は私の人生の最後の恋愛としてアルバムに残せれたらと今も心から想ってる…。

仁….。

私に本を書かせてくれてありがとう。

私の思いが全て詰まった…。

私と仁だけのストーリー…

END
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