short story
「ウソやし〜。今日はエープリールフールやん!ほんま単純やな笑」

彼は笑いながらそう言った。

「え?」
いまいち状況が把握できないまま、まぶたに溜まった涙がこぼれ落ちた。

「ほんま、泣くほど信じてくれるとは思わんかったわ〜。お前、ほんまおもろいな笑」

「むかつく。」
私も笑いながら小声でそう言った。

これが彼の最初のウソ。
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