short story
最後のウソ
そんな私も高校3年になった。
進路に悩む時期、進路指導室に呼ばれてしまった。
「お前の希望してる大学よりもっと上を目指してみぃひんか?もったいないぞ」
そう先生が切り出してきた。
「いいんです。近くやし、通える距離やから。」
「そんなんで進路決めていいんか?お前のやりたいことはなんや?」
(でた、熱血教師…)
そう思いながら自分のやりたいことを頭で考えていた。
「…強いて言うなら絵がかきたいですかね?夢が絵描きなんて小学生かって笑」
昔から絵を書くのが好きだった。
まぁ好きなだけで職に就きたいかは別。
今の状況から逃れようと咄嗟に言った。
「絵か。いい大学があるわ。」
「え?本気にしないでくださいよ。なんとなく言ってみただけです。」
「なんやねん。まぁ一度見学でもいいから行ってみ。東京にあるねんけどな。」
「は?何言ってるんですか?東京って。見学も行く気しないですよ。」
「まぁ視野を広げることも大切やで。これ、大学の資料や。一度目通しとき。」
進路に悩む時期、進路指導室に呼ばれてしまった。
「お前の希望してる大学よりもっと上を目指してみぃひんか?もったいないぞ」
そう先生が切り出してきた。
「いいんです。近くやし、通える距離やから。」
「そんなんで進路決めていいんか?お前のやりたいことはなんや?」
(でた、熱血教師…)
そう思いながら自分のやりたいことを頭で考えていた。
「…強いて言うなら絵がかきたいですかね?夢が絵描きなんて小学生かって笑」
昔から絵を書くのが好きだった。
まぁ好きなだけで職に就きたいかは別。
今の状況から逃れようと咄嗟に言った。
「絵か。いい大学があるわ。」
「え?本気にしないでくださいよ。なんとなく言ってみただけです。」
「なんやねん。まぁ一度見学でもいいから行ってみ。東京にあるねんけどな。」
「は?何言ってるんですか?東京って。見学も行く気しないですよ。」
「まぁ視野を広げることも大切やで。これ、大学の資料や。一度目通しとき。」