レンタル彼女の愛し方
レンタル彼女のルール




朝の6時。


完全に定着してしまった正確な体内時計が私に目を覚まさせる。



起き上がって横を見れば、気持ちよさそうに眠る1人の男。




「…あー、昨日寝たんだっけ…」


なんてポツリと呟きながら、まだ寝起きではっきりしていない意識を懸命に動かして昨日の記憶に遡った。




確か、友達の友達…って言ってたかな。


言ってしまえば赤の他人だけど。だってもう名前すら覚えてないし。




「…ま、いっか」



とりあえず脱ぎ散らかした服を集めて着替える。


それから自分の財布を確認した。




お札は一万円札が2枚。


よし、ちゃんと昨日支払ってもらってる。




「じゃーね。また機会があれば会いましょう」


未だベッドで眠る男にそう告げて、私はその場を後にした。




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