レンタル彼女の愛し方



───────
────



「さぁて、行きますか」

「……あんた、気合いの入れ方が異常なんだけど」

「えへへー」



仕事が終わって、そのまま私達は会場である居酒屋へと向かう。


19時に現地集合。余程の理由がない限り全員参加。



長谷主任のために行くはずの嫌々な呑み会が、今の私には面白いことが出来る格好の宴会と化してていた。



仕事の時はそれなりにいつも化粧はしてあるけれど、今日はまた違う。


チークを若干濃いめに頬に入れ、耳にもほんのり入れて髪を下ろす。


少しだけ瞳が大きく見えるナチュラルなカラーコンタクトもつけた。



あとは胸元のブラウスのボタンをいつもより1つ多く外せば、準備完了。



< 29 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop