レンタル彼女の愛し方
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「さぁて、行きますか」
「……あんた、気合いの入れ方が異常なんだけど」
「えへへー」
仕事が終わって、そのまま私達は会場である居酒屋へと向かう。
19時に現地集合。余程の理由がない限り全員参加。
長谷主任のために行くはずの嫌々な呑み会が、今の私には面白いことが出来る格好の宴会と化してていた。
仕事の時はそれなりにいつも化粧はしてあるけれど、今日はまた違う。
チークを若干濃いめに頬に入れ、耳にもほんのり入れて髪を下ろす。
少しだけ瞳が大きく見えるナチュラルなカラーコンタクトもつけた。
あとは胸元のブラウスのボタンをいつもより1つ多く外せば、準備完了。