レンタル彼女の愛し方
────ガチャ、
慣れたように鍵を開けてマンションの一室へ足を運ぶ。
私の部屋…ではなく、その2つ隣の部屋へ。
時間はまだ6時半。
この部屋の住人の起床時間は7時半だから、後1時間は一緒に眠れるかな。
迷うこともなく寝室に入った私は、その住人が眠るシングルベッドへ潜り込んだ。
───────
───
「…ーぃ、おいって!凛っ!」
「ん〜…」
「んーじゃない!起ーきーろー」
「いひゃい〜」
名前を呼ばれ、頬をつねられ目を覚ました。
「ったく…。毎度毎度人が寝てるところに入りやがって。お前は猫か」
「にゃあ」
「うるさい。早く起きろ」
今度はパシッと頭を叩かれ、仕方なくベッドを降りる。