ようこそ!!青蘭高校へ!!
ドキッ…











何でドキドキするの?



ただ 笑っただけなのに…




ドキドキ…





ドキドキ…




やだ… 余計かっこよく見えるんですけど…




「スピード出し過ぎて気分悪くなったんだろ?」



え?



あ…



わかってくれてたんだ…



「おまけに食べないで乗ったから倒れた」



あ…



笑顔だったのに普通になっちゃった。



「寝不足もあったもん」


「寝不足?ガァガァ寝てそうなのに?」



カチン☆



やっぱり ムカつく… コイツ…



「ほら、帰るぞ」



新しいメットを被った。


でも、帰りもゆっくり走ってくれる…







「ふぅ… 着いた」

「じゃあ、今日は早く寝ろ」







「返事は?」

「うるさいな、言われなくて寝るわよ」



お母さんか!!お前は!!



「じゃあ、朝飯よろしく、あ、俺 卵焼きがいい」



なっ!?


また!?


って!さらに注文!?



「作んないわよ!!」

「卵焼きなー 」



藤崎はムカつく注文を言うだけ言ってさっさと帰って行った。



私は、いなくなった道路を見つめた。



「何なのアイツって… 全然わかんない… 」



あんな男の子初めて…



「何か… どんどんアイツに侵されていく… はぁ~… 卵焼きって… 」



思いっきり溜め息をつき、家に入った。




そして 本当に毎日の藤崎の送り迎えが始まった。




生徒会に入って1週間…




藤崎は相変わらず 笑うことはなかった。




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