ようこそ!!青蘭高校へ!!
ココから先が3年生の校舎…



うわぁあ~… 全然 雰囲気が違うなぁ… 1年とは…



なんて言うかな?先輩たちが大人っぽいって言うか…



落ち着いてるって言うか…



私がとても場違いなような気がする。



でも!!




でも!ココで怯んでいたら 廉耶の言う恋愛なんてできない!!



そうよ!!勇気を持たなきゃ!!うしゃ!!



「えっと… でも、ど、どうしようかな… 」



やっぱり怖いので隅の方から教室を観察していた。




先輩…




サラッと現れないかしら?




「いないなぁ… 神ざ… 」


「あれ?沙良ちゃん?」




え?




「あ!!」


「やっぱり 沙良ちゃんだ、どうしたの?」



森ちゃん先輩!!


それにみつ先輩も!!


2人が私を不思議そうな顔をして見ていた。



「どうした?何か俺たちに用か?」



あ…



「えっと、違うんです、その… って、先輩たちこそどうしたんです?女子ぽく連れションですか?」



そこ、トイレ前ですけど…



「連れションって… まぁ、藤がトイレから出て来なくて… 」



え?



藤崎が??




「って!話しをすり替えんなよ、何の用事だ?」



え?




ギクッ…









「えっと… 私は、その… あの… 」



うぎゃーー!!恥ずかしいかも!!



「ん?何?沙良ちゃん??何か真っ赤だけど、熱である?」



森ちゃん先輩 そんなに見ないでーー!!きゃーー!!



熱なんかないからーー!!



でも、2人はお構いなしに私にどんどん近づいてくる。



もう…



この人たちに聞くしかないよね…



「えっと… その人を探してまして… 」


「え~!!俺に会いに来てくれたんじゃないの!?」



だから 違いますって。


ふふっ、森ちゃん先輩って拗ね方可愛いなぁ♪



「先輩たちには午後から会えるじゃないですか~♪」



ケラケラ笑いながら答えた。



「じゃあ、誰?」



え?










「誰?藤?」



藤崎?何で藤崎??



あるわけないじゃん…



森ちゃん先輩??









「何で… お前がココにいる?」




!!!!









この声…




振り向かなくてもわかるこの声…









無視よ、無視!!




「あの、神崎 翔輝先輩って何組ですか?」



声の主を完全無視でみつ先輩に聞いた。



「何でアイツを知ってる!?」



へ?



グリッ!!



!!



頭を掴まれ、ぐりっと向きを変えられた!!



むっかぁーー!!




「痛ったいわね!!関係ないでしょう!!藤崎には!!」


「私はみつ先輩に聞いてるの!!」



頭の手を振り払い、言い放った。















「沙良ちゃん、アイツと知り合いなの?」




え?




何?



藤崎は元から不機嫌だけど…



森ちゃん先輩、それにみつ先輩まで しかめっ面なんですけど… ?







「ええ… 中学の先輩なんです」



そう、神崎 翔輝先輩は…



私の憧れの人。



大好きで大好きで…



だからこの高校に来たんです… なんて恥ずかしくて言えないけどね。




「そ… そうなんだ… 」



ん?



何?そのショゲ加減は??



気持ちバレバレでドン引きなのかしら??




「はい、… で、あの何組なんでしょうか?」













「あの、先輩??」















「… 3-A」



おお!!



3-A!!



A組一緒だ!!



これって運命!?きゃーー!!



「ありがとうございます!!では!失礼します!!」



やったーー!!




これで先輩に会えるーーー!!




大好きな神崎先輩にーー!!




私は、一目散に先輩がいる3-A組に走って行った。





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