ようこそ!!青蘭高校へ!!
◆ 太輔・side ◆


ジャーーーー…




キィ…




「はぁ~… 」


「え~!!俺に会いに来てくれたじゃないの!?」



ん?




森の声??



どうした?



トイレから出ると聞き覚えのある声がさらにもう一人。




「先輩たちには午後から会えるじゃないですか~♪」








沙良…




「じゃあ、誰?」







「誰?藤?」



俺?



… って 言うか、なぜいる?この校舎に…




「何で… お前がココにいる?」



でも、俺の問いかけには一切ガン無視。


本当に生意気な奴。



「あの、神崎 翔輝先輩って何組ですか?」



え…




神崎だって… ?









神崎って あの神崎か?


聞かれたみつも驚きを隠せないでいた。



「何でアイツを知ってる!?」



神崎 翔輝を!!



ぐりっと頭を抓むとこっちに回した。


ムッとした顔が俺を睨む。



さっきまで笑顔だったのに…



「痛ったいわね!!関係ないでしょう!!藤崎には!!」

「私はみつ先輩に聞いてるの!!」



バシッと手をはたかれた。



みつはさらに驚き…


森は、笑顔はなく微妙な顔。




「沙良ちゃん、アイツと知り合いなの?」






「ええ… 中学の先輩なんです」



中学の先輩…



急に顔が赤くなった沙良…



なぜだろう… 胃がまたムカつく…



「そ… そうなんだ… 」



森が悲しそうにつぶやいた。



「はい、… で、あの何組なんでしょうか?」








「あの、先輩??」



言いたくないのはよくわかる…


あの神崎だからな…



森は渋々 神崎のクラスを教えた。


『3-A』だと。


沙良はお礼を言い一目散に走って行った。



笑顔…



まるで花が咲いたような笑顔で。








『中学の先輩』




俺らは、変な気持ちで沙良と神崎を見つめた。


やはり後輩なのか 神崎は嬉しそうに沙良と話をし出した。


俺は、なぜかはわからないが、あまりその光景を見たくはなかった為… 目を逸らした。



「何か… アイツ触り過ぎじゃない?」



え… ?




!!!!!!!




「ああ!!髪触った!!俺でも触ったことないのに!!」



髪を触り…




肩に手…




「アイツ… 」




ムッカとよくわからない感情が…




さらに…



頬を触り始めた!?!?




カチーン☆




「か… 神崎先輩… 」


「はい!!ストッーープ!!」



森が間に入り、俺は奴の首根っこを掴んだ。




ぐいっ!!




「ぐえっ!?」





離れろ…






触るな…











沙良に触るな!!




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