ようこそ!!青蘭高校へ!!
◆ 太輔・side ◆
ごくっ…
…
…
「あま… 」
久しぶりに飲んだ…
いちご牛乳なんて。
子供の頃はよく飲んだっけ…
何も知らなかった頃に。
…
『全部 飲むんだよ』
優しく撫でた手…
俺を見つめる瞳が優しかった。
ごくっ…
もう一口飲んだ。
「はぁ~… 何やってんだ… 俺… 」
まだ感情のコントロールができない。
目を閉じ 心を落ち着かせよう…
『これ飲むとね、幸せな気持ちになれるんだよ』
幸せ…
俺なんか… 幸せになれるわけない…
なっちゃいけない…
いまだに悲しみを与えているから…
許してもらえるわけない。
『太輔』
俺は、この名前が好きで嫌いだ。
嬉しくもなり悲しくもなる。
だから呼ばれたくない…
でも…
この前から沙良の母親の洋子さんは、俺を名前で呼ぶ。
なぜだろうか… 全然 嫌じゃなかった。
逆に嬉しくて 何度も呼ばれたくなった。
『太輔君』 と。
だから 沙良は嫌がるが 毎朝 朝食を食べに行った。
あそこは、居心地がいいんだ…
穏やかになれる場所。
沙良と出逢ってから心が安定してたのに…
久しぶりに呼ばれたら心が乱れてしまった。
悲しみがツラい…
誰か… 助けて…
「沙良… 」
「ん?何?藤崎?」
え?
「おわっ!?」
沙良の顔が!!
俺の目の前に!!
「何よ!呼んだくせに!!」
!?!?
「呼んだ!?俺が!?」
「そうよ!だから返事したのに!!」
俺、無意識のうちに呼んでた!?嘘!?
「どうしたの?増々変になっちゃった?本当に大丈夫??」
ペトッ…
へ?
!!!!
「真っ赤だけど、熱は無し」
うわぁーーーーー!!
手が!!
つーか!!近い!!
めちゃくちゃ近い!!顔!!
「だ!大丈夫だ!!離せ!!」
「何よ!具合が悪いかなって 心配してやったのに!!」
だからって 手をおでこに当てる!?
何なんだ!!コイツ!?
ドキドキするじゃないか!!
「いらん!余計なお世話だ!!」
寄るな!!
「もういい!!知らない!!べーだ!!」
沙良は『ふん!』と鼻息を荒くして 森の方へ行ってしまった。
…
ドキドキ…
ドキドキ…
「何だ… これ… 」
胸のドキドキが治まらない。
どうしたんだ… 俺…
触れられた場所、すべて熱い。
冷静になる為、残りのいちご牛乳を一気飲みした。
でも、やはり甘いものは苦手。
「甘すぎだって… コレ… 」
…
甘くて頭がクラクラしたが飲み干した。
おかげで少しだけ 気持ちが落ち着いた。
ごくっ…
…
…
「あま… 」
久しぶりに飲んだ…
いちご牛乳なんて。
子供の頃はよく飲んだっけ…
何も知らなかった頃に。
…
『全部 飲むんだよ』
優しく撫でた手…
俺を見つめる瞳が優しかった。
ごくっ…
もう一口飲んだ。
「はぁ~… 何やってんだ… 俺… 」
まだ感情のコントロールができない。
目を閉じ 心を落ち着かせよう…
『これ飲むとね、幸せな気持ちになれるんだよ』
幸せ…
俺なんか… 幸せになれるわけない…
なっちゃいけない…
いまだに悲しみを与えているから…
許してもらえるわけない。
『太輔』
俺は、この名前が好きで嫌いだ。
嬉しくもなり悲しくもなる。
だから呼ばれたくない…
でも…
この前から沙良の母親の洋子さんは、俺を名前で呼ぶ。
なぜだろうか… 全然 嫌じゃなかった。
逆に嬉しくて 何度も呼ばれたくなった。
『太輔君』 と。
だから 沙良は嫌がるが 毎朝 朝食を食べに行った。
あそこは、居心地がいいんだ…
穏やかになれる場所。
沙良と出逢ってから心が安定してたのに…
久しぶりに呼ばれたら心が乱れてしまった。
悲しみがツラい…
誰か… 助けて…
「沙良… 」
「ん?何?藤崎?」
え?
「おわっ!?」
沙良の顔が!!
俺の目の前に!!
「何よ!呼んだくせに!!」
!?!?
「呼んだ!?俺が!?」
「そうよ!だから返事したのに!!」
俺、無意識のうちに呼んでた!?嘘!?
「どうしたの?増々変になっちゃった?本当に大丈夫??」
ペトッ…
へ?
!!!!
「真っ赤だけど、熱は無し」
うわぁーーーーー!!
手が!!
つーか!!近い!!
めちゃくちゃ近い!!顔!!
「だ!大丈夫だ!!離せ!!」
「何よ!具合が悪いかなって 心配してやったのに!!」
だからって 手をおでこに当てる!?
何なんだ!!コイツ!?
ドキドキするじゃないか!!
「いらん!余計なお世話だ!!」
寄るな!!
「もういい!!知らない!!べーだ!!」
沙良は『ふん!』と鼻息を荒くして 森の方へ行ってしまった。
…
ドキドキ…
ドキドキ…
「何だ… これ… 」
胸のドキドキが治まらない。
どうしたんだ… 俺…
触れられた場所、すべて熱い。
冷静になる為、残りのいちご牛乳を一気飲みした。
でも、やはり甘いものは苦手。
「甘すぎだって… コレ… 」
…
甘くて頭がクラクラしたが飲み干した。
おかげで少しだけ 気持ちが落ち着いた。