ようこそ!!青蘭高校へ!!

ひまわりの笑顔(11話)













ぽんぽん…










「沙良… そろそろ起きなさい… 」




ん~… ??




「ふぁぁ~… お母さぁ… ん?」


「静かに… 太輔君 起きちゃうから」




??




「あ、こら、背伸びしないの!」


「え~… ??」




ゴチッ☆




へ?




「ぅ… ん… … 」



!!!




やば!!




藤崎の顎に当たっちゃった!!
















「静かにね… 」


「う、うん… 」







起きちゃったかな?って思ったけど、藤崎は起きることなくスゥスゥと寝息を立てていた。



ほっと一安心で布団からそっと出た。








「よく寝てる… 良かった… 」



少ししかめっ面だけど、あの苦しそうな顔ではなかった。








しかし… コイツってば なんて綺麗な顔なんだろう…



マジマジと藤崎の顔を眺めた。



「まだ… 顔色悪いね」



それと気になったのが…



「また 泣いたのかな… 」




涙の痕…




『 彼が話してもいいと思ったら話してくれるわ… 』









お母さんが言ったあの言葉…



藤崎には何かの秘密があるに違いない。



じゃなかったら… こんなに泣かない…



怒った顔を見たことはあっても笑った顔は見たことない。



笑っても… 笑ってない顔… 感情がない表情。



それがこんなに泣くなんて…














本当にいつか話してくれるのかな?









「ケンカするほど仲が良… くないよね」




そっと涙の痕の頬に触れた。










泣かないで…





「あったかい… 」










大丈夫、お父さんと同じ… 生きてる。









いつか話してくれるといいな… ケンカばっかりだけどね。





「痛いのイタイの飛んでいけ… よしよし」


「うん!起きよ!!」




呪文のように唱え そっとその場から離れた。




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