ようこそ!!青蘭高校へ!!
長い裾が絡まり踏ん張りが利かず、そのままテーブルに躓いた。



転ぶ!!って 目を閉じた瞬間…



力強く引っ張られた腕。



そのまま藤崎に抱きしめられた。









「あの… 藤崎?」




ぎゅうぅ…





どうしたの?




藤崎?




苦しいほど抱きしめられてる…



もしかしたらまだ辛いのかな?



それともまた痛くなっちゃったのかな?



でも…





ぎゅうぅううう…




これは、さすがに苦しいよ。




「ふ… 藤崎… 苦しい… 」



そう訴えると少しだけ力が弱まった。



それと同時に感じ出した胸の鼓動。



すごい速さでドクドクいってる…




「藤崎??」



ゆっくり上を見上げると藤崎は目を閉じじっとしていた。




綺麗…




本当に綺麗…




「… 眠いの?」




何も言わない藤崎。



でも、私を離すことなく抱きしめていた。



しかし… 何で抱き合ってるの?私??










かああぁ~…




何だか恥ずかしくなってきた…




「いつまで抱きついてんのよ!!」




ドン!!




「いって!!」




ドサッ…




力いっぱい押すと藤崎はソファーに倒れた。




「大袈裟な奴… 」


「ふっ… ふふっ… 」




ん?




藤崎の肩が小刻みに揺れ出した。




これって… もしかして…




笑ってる??



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