ようこそ!!青蘭高校へ!!
ゲッ!!



来た!!



そうだ、『太輔』って、コイツの名前だった。



藤崎 太輔…



青蘭高校、生徒会長。




「芦田さんと安藤君だね、早速で悪いけど生徒会室まで一緒に来てもらえる?」



嫌だ!!



「お断わりします!あの場でもお断りしました!!」



藤崎に向かって言った。



「おい、沙良… マズイって… 3年だぞ」



関係ない!!



「拒否ると?」


「当たり前です!!」



藤崎は無表情な顔をして私をじっと見つめた。


氷のような瞳…



「… 森、みつ」



へ?




「きゃ!!」


「ちょっと!!何するのよ!!」



両腕を掴まれ、体が宙に浮く。



「安藤君、行こうか」



ジタバタしても2人はびくともしない。



「離せーー!!藤崎ーーーーーー!!」



大声で叫びまくったけど…



あっさり生徒会室に連れて行かれてしまった。




「お!来たな!遅いぞ 太輔」



げっ!!



チャラ男の担任!!



なんだっけ?名前… 




「悪い、一樹… お前のとこのが思ったより暴れた」



そうだ!藤原 一樹!!



一樹!?



教師を呼び捨て!?



何なのコイツ!?



つか!!両脇に森とみつがいて窮屈なんですけど!!



逃げれない!!



「俺、大森 裕介ね。森ちゃんって呼んでね♪」



!!!!




可愛い!!




「俺は、喜多川 雅光な。みつでいいから」



かっこいい!!



「はい!!森ちゃん先輩とみつ先輩ですね!!」

「うん、よろしく♪」

「よろしくな」



わぁ~!!2人とも笑顔がキュート!!


なんて素敵なの~~♪♪


それに比べてあの男はーー!!



ん?








はっ!!




って!!ちがーーう!!


仲良くなってる場合かーーー!!



「先生!私 困るんです!!家の事情があってできません!!」

「他の方にお願いしてください!!」



藤原先生がチラリと藤崎を見た。



「どうする~?俺は知らんぞ~ お前に任せる~♪」



知らん!?



知らんだと!?



何なの!?この教師は!!



「… 決定したことです。我慢してください」



が!?我慢!?



「ふざけないで!!こっちは生活がかかってんのよ!放課後まで付き合って時間はないの!」



思いっきり藤崎を睨みつけた。



でもアイツも怯まない。



返って、氷のような瞳が私を見つめた。



「… それはどんな理由ですか?」



はぁ?



「何であなたに話す必要があるんですか?先生ならともかく!」









「一樹から一任されましたし、学校長からも承認を得てます」

「話せないようでしたらこのままやって頂きます」



なっ!?



コイツ!?




何が何でもやらせたいのね…



仕方がない…



「家が店をやってるので帰ったら手伝わなければいけないんです… 父が入院してるので私が働かないとやっていけないんです!!」



これならどうだ!!



これで文句ないだろ!!



さっさと諦め…



「なるほど… 」



たな!!よし!!



「では、お母様にお願いするとしましょう」




へ?











「はぁ~~~!?!?」




何でそうなる!?




「行くぞ」




なっ!?




グイッ!!




腕を掴まれ引っ張られるように連れて行かれる。




ちょっと!どうなるの!?私!?









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