ようこそ!!青蘭高校へ!!
肩とか頭とかが小刻みに震えてる…




「ふふっ… ふっ… 」




これ… 絶対に笑ってるでしょう…




「何よ!!」


「病人に冷たい奴」



はぁ!?



病人だと!?



確かにそうだけど!!




「まだ病人じゃないもん!診てもらってないくせに!!」


「あははは!!」



あ…




笑ってる…




藤崎が笑ってる…




顔は見えないけど、声を出して笑ってる。




「な、何よ~… あ、明日行きなさいよね!付き合ってあげるから」


「え?」




え?『え?』って 何?










「沙良も来るのか?」



藤崎がソファーから起き上がった。



「何よ、行っちゃダメなわけ?」


「そうじゃなくて… 付き合ってくれるのか?」



そんな驚いた顔しなくてもいいと思うけど??



「行くわよ!逃げようとしてもダメだからね!」


「ちゃんと監視するんだから!!」




ん?




あれ??




「ねぇ、病院行く気になったの?」


「ん?あ~… まぁ… な」



歯切れの悪い返事だな…



「ねぇ、本当に行くの?」


「嘘じゃないよね?」




ドキッ…




真剣な瞳が私を見た。




「行くよ、お前のお母さんと約束した」




え…




誰が言っても聞かなかったのに?




お母さん なんて言って説得したの??




「明日 付き合ってくれよな… 」




藤崎は嬉しそうに言うとソファーに座った。




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