ようこそ!!青蘭高校へ!!
どういうわけか いつもとは違って素直な藤崎。



一体 何があったのかな??




「こんばんはー!!」



ん?




この声…




「沙良ちゃ~ん!藤~!!」


「森だ」




うん、森ちゃん先輩の声。



するとひょこっと顔を出した奴。



「よ!沙良!!」


「廉耶!!」



廉耶をはじめ、森ちゃん先輩 みつ先輩がリビングに入ってきた。



「おお!藤!元気そうじゃないか!!」



森先輩たち拍子抜けしてる…



「ったく、お前がいないから今日大変だったんだぞ!体育祭の衣裳出し」

「おまけに沙良はさっさと帰っちゃうし」



え?




ジロリと3人が私を睨んだ。




「藤先輩に特攻服見せたいからって… さっさと帰りやがって… 」


「まったく… 俺、お前の分までめちゃこき使われたんだからな」



ヤバ… まだ作業あったんだ…



藤崎のことしか頭になかった。



「ご、ごめん… 」



ごめんちゃい…



ぺこぺこ謝った。



「それより… 藤、具合は?」



みつ先輩が厳しい顔で聞いた。



「ああ、すまん… 心配かけて。明日 病院行って来るから」



3人がほっと安堵の表情になった。



「そっか… ちゃんと調べてもらえ。その方が俺らも安心する」


「ん… わかった」




良かった…




本当に病院に行ってくれるんだ。




「あ、それからこれ一樹から」



ん?




「誰かさん、これも忘れて行っちゃうからさ」



ん?私??




森ちゃん先輩が私を見て笑った。




私… 何か忘れたかな??




ドンと置かれた2つのボストンバック。




一体これは何??




するとボストンバックのポケットに手紙。





カサッ…





藤崎はそれを読むと目を見開いた。




次の瞬間、慌てて店に行ってしまった。


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