ようこそ!!青蘭高校へ!!
★ 裕介・side ★


ちゃぷん…




「広くて気持ちいいー!!最高ーー!!」



素敵なエコーの響き加減がベリグッ!!。



「マジで沙良ん家の風呂変わった~!」




変わった…









「なぁ、廉耶」


「ん?なんすか?」



泡だらけの廉耶が俺を見た。



「その… 廉耶って 沙良ちゃんと付き合い長いの?」



前の風呂知ってるってことはさ…



「う~ん… 小6ぐらいかな?あれ?5年だっけ?」



覚えてないのかよ…



「弘道館からだから… えっと初段取ったのいつだっけ??」



弘道館??



「何?その弘道館って」


「え?知らないすか?この辺で結構有名なんすけどね」



し… 知らない…



「空手や柔道、合気道とかを教えてくれる道場ですよ、弘道館は」




空手…



柔道…



武道…




「だから迂闊には手を出さない方がいいっすよ、先輩♪」



へ?



「な、何言ってんだよ!?」



「何って、隠さなくていいっすよ、先輩、沙良のこと好きなんでしょう?」




!!!!!!!!!!!




「な!?何で知ってんの!?」



「何でって… そりゃわかりますよ、つか森先輩わかりすぎ」



ひゃーー!!



恥ずかすぅいいーーーーー!!



「つか、あんなあからさまに態度や言葉聴けば誰だってわかりますって」



「でも、残念すね、沙良には通じませんから、それ」



へ?




通じない??










「感じてたでしょう?あのにぶちん鈍感女のスルー」




あ…




た、確かに…




「アイツはストレートで言ってもわからない時があるから」




ストレートでもダメな時あるんだ…



確かにそうかも。思い当たることがちらほら。




「そうなんだ… 鈍いんだ、沙良ちゃんって」


「鈍い鈍い、もうウルトラ鈍感女っすよ、沙良は!!」




そんなにわかってるんだ…




廉耶は…




俺は、この前から気になっていたことを聞いた。




すると廉耶から笑顔が消えた。





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