ようこそ!!青蘭高校へ!!
★ 裕介・side ★


沙良ちゃんのことをすごく知ってる廉耶。



最初は付き合ってると勘違いしたくらいだもんな。




「まぁ、頑張ってみてください」


「なぁ、廉耶」




ザザァーーーー…




「まだ何か?」



綺麗に泡を流した廉耶が俺の隣に沈み込んだ。




「やば… 超~気持ちいい」


「廉耶は沙良ちゃんのこと好きじゃないの?」



ずっと気になっていたこと。



俺には、こんな風に泊まったり、風呂までに入れるって女友達いない…



今回だってかなりの勇気を振り絞って言ったんだから。














「俺は… 」



















「お… 俺のことはどうでもいいじゃないですか」




あ…




何か濁したな…




「でも… 」


「それより、神崎先輩には気を付けた方がいい」




え…




「奴は、もう… 沙良が思っている奴じゃないから」




もう?








「知ってるのか?神崎のこと… 」


「ええ、知ってます、嫌ってくらい… 」



そう言うと廉耶はすごく険しい顔をした。




初めて見る廉耶のマジな顔…




見ててゾクッとするぐらい怖い顔。




廉耶は溜め息をつきながら話を続けた。



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