ようこそ!!青蘭高校へ!!
もう!やだぁーーー!!
私だって好きで抱きついたわけじゃないわよ!!!
ゴキブリの奴が悪いのよ!!そうよ!あの油ギッシュな奴が悪い!!
「もう 大丈夫か?」
!!
「いや!近寄らないで!!」
「何だよ… その言いぐさは」
サッと藤崎の後ろに隠れてチラ見。
ひょぇーーーー!!裸だーーーーー!!
「うるさいな!早くあっちに行って!!」
「廉耶、森、早く何か着ろ、お前らの裸が恥ずかしいんだよ」
そうよ!!
よくわかってる!!さすがみつ先輩!!
「わかったよ、ちょっと待ってろ」
森ちゃん先輩と廉耶は脱衣所に戻った。
「もういいか?」
??
「いい加減離してくれ、服が出る」
へ?
見ると藤崎の服を引っ張っていた。
シャツがスラックスから出て、腰付近の肌が見えていた。
私は何て事を!!
「ご、ごめんなさい」
慌てて離れた。
「藤~♪次いいよ~♪」
2人がサッパリした顔でリビングに戻って来た。
「じゃあ、俺、次入るから」
「うん… 行ってらっしゃい… 」
早く、入って…
…
「はぁ~… つ、疲れた… 」
藤崎を見送ったあと、ソファーに力なく座った。
「相変わらず 虫がダメだったんだな」
廉耶がニヤニヤしながら横に座った。
「うるさいな… 誰にだって苦手なのはあるでしょう!」
ふんだ!!
「いや、なんか可愛いなぁって思ってさ」
可愛い??
私が?
「何言ってんのよ… 」
「いや、マジだけど?」
…
「もう騙されないんだから」
…
「そんなつもりは… 」
「私を口説いてんじゃないわよ!真央たちが可哀相!!」
廉耶をキッと睨んだ。
「え?え?騙されないって??どういう意味?真央ちゃんって??」
森ちゃん先輩がキョロキョロ私たちを見た。
「それはっすね… 」
「あーーーーーー!!」
…
「うるせぇな… 過去の話だろうが… 」
「男がべらべら余計なことを喋らない!いい!?喋ったら絶交だからね!!」
…
「… わかった、言いませんよ~んだ!!ベッ!!」
くぅーーー!!可愛くなーーい!!
「ふんだ!!もう 部屋に行くもん!!べーーだ!!」
「ああ、行け行け、バハハ~イ!!」
カチン☆!!
「死語 面白くないわ!バーカ!!」
フンと鼻息を荒くしドスドスと階段を駆け上り部屋に入った。