ようこそ!!青蘭高校へ!!

バタン!!










「何よ… 可愛いって… 」









「冗談じゃないわよ… 何考えてんのよ」




『 過去のことだろが… 』




「何が過去のことよ… こっちは傷ついたんだからね!!」


「まだ痛いんだから!!」




ドサッ…










「廉耶のばか… 」




ベットに寝転び枕に顔を埋めた。









私は… 小6の時、廉耶が好きだった。



でも、ある日こっぴどくフラれた。



それも皆の前で。



恥ずかしくて悲しくて1週間学校に行けなかった。



毎日毎日泣いた。



でも、そうそう涙が出るモノではない。


家にいるのがバカらしくなってきて 私は弘道館へ行った。


誰でもいいから投げ飛ばしたかった。


その時、優しく相手をしてくれたのが神崎先輩だった。


毎日毎日、相手をしてくれた。








廉耶も毎日毎日家に来てくれた。



何度も何度も謝ってくれた。




廉耶のように優しかったのが神崎先輩。


先輩がいたから廉耶を許すことができたのに…




「本当に好きだったんだよ… 私」






でも、今は神崎先輩が好き。



あの時の優しい神崎先輩が大好き。



でも、そのことを廉耶に言うとものすごく怒る。



何で神崎先輩じゃダメなの?




「恋愛してみろって言ったくせに… 」




ゴロン…




「でも、恋愛バカになったのって… この事件からだよね」




軽くて誰にも本気にならない…



何人もの女の子と付き合ってる廉耶。









「廉耶の考えてること全然わかんないや」










「ふぁぁ~… 」











「なんだか… 眠くなっちゃった… 」





私は、考えるのが面倒くさくなり そのまま瞼を閉じた。




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