ようこそ!!青蘭高校へ!!
バタン!!
…
「何よ… 可愛いって… 」
…
「冗談じゃないわよ… 何考えてんのよ」
『 過去のことだろが… 』
「何が過去のことよ… こっちは傷ついたんだからね!!」
「まだ痛いんだから!!」
ドサッ…
…
「廉耶のばか… 」
ベットに寝転び枕に顔を埋めた。
…
私は… 小6の時、廉耶が好きだった。
でも、ある日こっぴどくフラれた。
それも皆の前で。
恥ずかしくて悲しくて1週間学校に行けなかった。
毎日毎日泣いた。
でも、そうそう涙が出るモノではない。
家にいるのがバカらしくなってきて 私は弘道館へ行った。
誰でもいいから投げ飛ばしたかった。
その時、優しく相手をしてくれたのが神崎先輩だった。
毎日毎日、相手をしてくれた。
…
廉耶も毎日毎日家に来てくれた。
何度も何度も謝ってくれた。
廉耶のように優しかったのが神崎先輩。
先輩がいたから廉耶を許すことができたのに…
「本当に好きだったんだよ… 私」
…
でも、今は神崎先輩が好き。
あの時の優しい神崎先輩が大好き。
でも、そのことを廉耶に言うとものすごく怒る。
何で神崎先輩じゃダメなの?
「恋愛してみろって言ったくせに… 」
ゴロン…
「でも、恋愛バカになったのって… この事件からだよね」
軽くて誰にも本気にならない…
何人もの女の子と付き合ってる廉耶。
…
「廉耶の考えてること全然わかんないや」
…
「ふぁぁ~… 」
…
「なんだか… 眠くなっちゃった… 」
私は、考えるのが面倒くさくなり そのまま瞼を閉じた。