ようこそ!!青蘭高校へ!!
◆ 太輔・side ◆







え… ?





パクッ…




!!!!!!!!!




「なっ!?お前!何してんだよ!?」


「らめ!バイヒン入っひゃう!!」








バイキンって… 舐める方が入らないか??


しかし… この家では傷口を舐めるのが普通なのか?


沙良はなんの迷いもなしに俺の切れた指を口に含んでいた。



指が…




手が熱い…




「止まったかな?」



これで止まるのか??



消毒代わりなんだろうか… いささか疑問…



「ちょっとテッシュで押さえてて」



え?




「よし!!このままだよ!!待ってて救急箱取って来るから!」


「ああ… わかった」




すごい勢いで下に降りて行った。



ん?



「俺が降りればいいんじゃないか?」


「お待たせ!!」



… って、考えてるうちに沙良は戻ってきた。


手早く消毒をして大きめの絆創膏を丁寧にそれも真剣に貼ってくれた。



ふっ…



やることがそっくり… さすが親子だな。




「はい!出来た!完璧だよ!!」



得意げな顔。




「… さんきゅ」



俺にはしては珍しく礼を言った。



「どういたしまして!!えへへっ!!」




なんて嬉しそうに笑うんだろう…



まるで大輪のひまわりの様だ…




ドキン…





ドキン…










何だこれ…





胸の鼓動が早く…




ダメだ!!




み!見れない!!





「どうしたの?藤崎??」



覗き込んでくるなーー!!



「な、何でもないから… 」



頼む… 今、俺を見ないでくれ…




ドクドクドク…





「変な藤崎… 」




変だ… 俺…




「ふぁぁ~… 今何時ぃ?って、12時近いじゃん!!あ!お風呂!!」



「ああ、そう、呼びに来たんだ、俺」



慌てて立ち上がった。



「そうなんだ、じゃあ入ろ~と!」


「あ、藤崎 覗かないでよね!!」




へ?




覗く… ?




のぞ…




「だ!誰が覗くか!!」



うわぁああああ!!



想像するな!俺!!




沙良の…





沙良の…





かぁああああ…





ダメだ…




今、俺 めちゃくちゃ想像してるかも…




沙良の… は… だ… か… を…





「わ~!生徒会長さん真っ赤だ~!変態~~~!!」




コイツ…




前言撤回…




誰がコイツの裸なんか想像するか!!




俺は手元にある物を掴んだ。




そして…




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