ようこそ!!青蘭高校へ!!

赤い糸は?

☆ 廉耶・side ☆


あ~あ、すぐに怒る。



本当に血の気が多い奴。まぁ、俺が悪いんだけどね。



「ふぁぁああ… 寝よ… 」



藤先輩を待ってようと思ったが眠気の方が勝っていた。



広い沙良ん家の仏間…



4つの布団が並んでいた。




「俺、こっちでいいか?」



みつ先輩は奥側。



その横に森先輩が無言で寝始めた。








どっちに寝ようかな… ゴソゴソされるのが嫌だから…



「早く寝ろって… 電気消せ」


「あ、はい」




パチン…




真っ暗になった部屋。


















どこからもなく寝息が聴こえる…



みつ先輩か…




「寝つき良いんだな… ふぁぁああ… 俺も寝よ」



藤先輩待ってらんないや…
















「なぁ… 」





ん?





「廉耶」




???





「… なんすか?」



眠いんだけど…



「その… 」










??





「沙良ちゃんと何かあったの?」










「その過去に… 」











あ~… 気になっていたんだ…




「別に… ただ昔 俺が沙良を振っただけです」









「ただ… それだけです」









「え!?沙良ちゃんを振ったの!?」











振ったよ…





俺は振るつもりなんかこれっぽっちもなかったけどな…





ああ…




また思い出しちゃったよ… あの出来事を。




思い出したくないことを…



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