俺の隣にいろよ。

白いソファーに座っている彼を見ると
無表情でじっと、私を見つめていた。

「さて、雨宮 雫さん。
呼ばれた目的…は分かんないよね。」

わかる訳が無い。
転校初日にこんなガラの悪い男達に絡まれているのだから。

「雨宮さんにいくつか質問があるんだ。
聞いてもいいかな?」

「…ええ。答えられる範囲なら、ね。」

無表情のまま、そう返した。
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