俺の隣にいろよ。
「…なにか、用ですか?
用があるなら簡潔に
20文字以内で纏めてください。」
ちらっと呼ばれた方に目を向けると、
綺麗に染まった赤茶の髪の毛と
眩しいくらいの金髪が見えた。
まぁ、大方喋ってるのは赤茶のチャラい方だけれども。
「お前を連れ去りに来た。」
あら、金髪くんも喋れるのね。
そんなこと口には出さないけれど。
…え?この人今"連れ去る"って言ったよね?
「…ええと、意味がわからないんだけど?」
「ごちゃごちゃうっせーな。
お前はついてくればいんだよ。」
そう言って強引に手を引かれた。