俺の隣にいろよ。
生徒会…なの?
「ごめんねー雫ちゃんっ
こればっかりは僕も止められないんだー!」
そういったのは、私の前の席に座っていた
綺麗なさくら色の髪をした彼だった。
「あぁ?
お前止めるもなにも自分で呼んだんだろ?」
「あれー?そーだっけ?
忘れちゃってた☆」
……つまり、私が今連れ去られてる原因は
この、ピンク野郎にあるって事ね。
このやりとりをしている最中も周りからは
"きゃぁぁぁぁぁぁぁあ"
"櫂さまぁ〜♡"
"悠遥くんこっち向いてぇ〜♡"
"朔夜さまキスしてぇ〜♡"
などと黄色い歓声が耐えなかった。
ここはアイドルのコンサート会場かと
本気で一瞬思ったくらいね。