俺の隣にいろよ。
「おいブス、着いたぞ。」
金髪の彼がそういう。
ブスは否定出来ないしする気もないから黙っておくわ。
「…で、ここはどこ?」
「お姫さん入ってみればわかるよ〜」
って、チャラいのが言うから、
とりあえずドアを開けてみた。
「……。」
中にはテレビ、冷蔵庫、ソファー、ゲーム機など、
生活に必要なものはなんでも揃っていた。
ガラス張りの大きな机を囲むようにして
ひとりがけのソファーが4つ
そして、いわゆるお誕生日席のようなところには
2人がけの真っ白いソファーが1つ。
黒で統一されたこの部屋にぽつんと、
でも、存在感を漂わせてあった。