愛しの残念眼鏡王子
優しくされると、泣きたくなる
「光希ちゃん、今日この後みんなで飲みに行くんだけど、光希ちゃんもどう?」
花の金曜日。
仕事を終え帰り支度を整えていると、同じく帰り支度をしていた松田さんに誘われた。
こうやって声を掛けてもらえるのは、大変ありがたい。
でも、な。
荷物を全て詰め終えたバッグを手に、笑顔を取り繕った。
「えっと……すみません、今日はちょっと……」
申し訳なく思いながらも断ると、松田さんはいつものように寂し気に微笑んだ。
「そっか、残念。また今度誘うね」
「すみません……」
毎回胸が痛んでしまう。
その度に、大きく心を揺さぶられてしまうけど……どうしても飲み会の席には、行く勇気が持てない。
「お先に失礼します」
花の金曜日。
仕事を終え帰り支度を整えていると、同じく帰り支度をしていた松田さんに誘われた。
こうやって声を掛けてもらえるのは、大変ありがたい。
でも、な。
荷物を全て詰め終えたバッグを手に、笑顔を取り繕った。
「えっと……すみません、今日はちょっと……」
申し訳なく思いながらも断ると、松田さんはいつものように寂し気に微笑んだ。
「そっか、残念。また今度誘うね」
「すみません……」
毎回胸が痛んでしまう。
その度に、大きく心を揺さぶられてしまうけど……どうしても飲み会の席には、行く勇気が持てない。
「お先に失礼します」