愛しの残念眼鏡王子
「私……専務のことが好きです。優しくて笑顔が素敵で。ちょっと……いや、かなりドジな一面もありますけど、でもそこも含めて専務の全部が好きなんです」


好きって伝えると、自然と顔が綻んでしまう。


もう自分の気持ちを押し殺して、我慢して。

それで後から後悔なんてしたくない。


専務に自分の想いが届かなくても、後悔しないように可能性があるなら頑張りたい。


次第に耳まで真っ赤に染め、驚きすぎて言葉にならないのか、口をパクパクさせる専務。

そんな彼に問い掛けた。


「専務、お願いします。……私だけのたったひとりのヒーローになってくれませんか?」って。
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