強制……
強制……
「詩音(しおん)悪い子。お仕置き」
 
そういって笑う道臣(みちたか)の目は、ちっとも笑ってない。

「……やだ」

「いうこと聞かないと、もっとお仕置き」

「……はい」
 
仕方なく、道臣の前の椅子に座ると、背もたれの後ろに両腕を回す。

カチャリ。

手首に冷たい感触。

道臣は私の両手首を手錠でつなぎ、動けなくしてしまった。

「口開けて」

「やだ、もう無理だから」

「口、開けて」

「お願い、許して」

「なに?
また無理矢理開けさせられたいの?」
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