優しい彼
優しい彼
——私の彼は。
優しい。
うん、優しい。
優しいのだ。
……って。
優しいって連呼してるけど。
それ以外が思いつかない。
ちょっとウェーブの入った、茶色がかった髪。
ほんの少ししだけ垂れた目元にほくろ。
毛穴が見えないくらい、つるつるの肌。
通った鼻筋にいつもちょっと笑ってるみたいな口元。
……はっきりいって王子、だ。
社内でも王子で通ってる。
しかも王子と呼ばれてるのは見た目だけじゃなくて、誰にでも優しいから。
たまにそれで勘違いとかしてる女もいるんだけど、
「ごめんね。僕、彼女いるから」
と、すまなさそうにいわれるとさらにキュンとなって、応援したくなるらしい。
……いや、そんなことはどうでもいい。
優しい。
うん、優しい。
優しいのだ。
……って。
優しいって連呼してるけど。
それ以外が思いつかない。
ちょっとウェーブの入った、茶色がかった髪。
ほんの少ししだけ垂れた目元にほくろ。
毛穴が見えないくらい、つるつるの肌。
通った鼻筋にいつもちょっと笑ってるみたいな口元。
……はっきりいって王子、だ。
社内でも王子で通ってる。
しかも王子と呼ばれてるのは見た目だけじゃなくて、誰にでも優しいから。
たまにそれで勘違いとかしてる女もいるんだけど、
「ごめんね。僕、彼女いるから」
と、すまなさそうにいわれるとさらにキュンとなって、応援したくなるらしい。
……いや、そんなことはどうでもいい。
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