桜姫
「はぁなぁーーーーーーーー!!!!バコッ」


はっ!?だれ!?
いきなり抱きつかれたから、思わず殴っちゃった


「いってー、おいおい華。俺のこと忘れたのかよ?俺は悲しいぞーー!」


うーん、この声聞き覚えがある
でもまさかね?
あの人がこの高校にいる訳ないし…


「おいおい、マジでわすれたのか?俺だよ!お・れ!中間哲だよ!光龍の初代だよ!!!」


げぇ!やっぱり"てっちゃん"だったか
私にいきなり抱き着いてくる人なんて、てっちゃん位しかいないもんな〜


「てっちゃんか!で?何でてっちゃんはこんな所にいんの?」


「そりゃ、俺が理事長だかんな!」


「へぇ!?ほ、ほんとに??意外すぎるんだけど!だって、てっちゃんクソ頭悪かったじゃん」


「クソって…まぁ、族辞めた後勉強を頑張ったんだよ」


「ふーん」


「おいおい、聴いといてその反応かよ!」


「いや、だって興味ないし」


私には関係ないしね
それに、てっちゃんの相手するのめんどくさい


「酷い!シュン」


あー凹んじゃったよ


「もー、そろそろ教室行かないとやばいんじゃない?」


< 6 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop