イジワルな彼とネガティブ彼女
近づいてしまった
買い物した翌日。


仕事しててもランチしてても、本田さんとキレイな女の人が歩いていた映像がチラついていた。


仕事でも、展示会のPOPデザインでダメ出しされるし、添付ファイルを間違えたり、ミスばかりしていた。


「はぁ・・・今日はダメだな、私」


こんな独り言をつぶやく始末だ。


「高橋さん、何かありましたか?」


翼くんが心配して、そっと声をかけてくれた。


「足立くんありがとう、だいじょうぶだよ」


翼くんに迷惑はかけられない。


ミスの原因が本田さんだなんて、口がさけても言えるはずない。



今日は残業しないとミスを取り戻せないから、シャツとネクタイを返品するのは間に合わないなあ。


明日は美容院の予約を入れてしまったし、明後日の金曜日は実家へ行くことになっているし。


毎年この時期に実家へ行き、年賀状を作るのがいつのまにか私の役目になっていた。


作るっていっても、パソコンでちょこっとやるだけなんだけど、実家の両親はパソコンさわったことないし、私は一人っ子だから仕方ない。









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