イジワルな彼とネガティブ彼女
「本当に、何から何までありがとうございました。
もう薬飲みましたし、お帰りいただいて大丈夫ですので」
丁重にお断りした。
「何言ってんだよ、インフルの薬飲んだら、48時間は目を離すなって言われたんだからな」
「・・・それって、子どもの場合じゃないですか?」
「おまえは子どもみたいなもんだから、心配なんだよ」
「だいじょうぶですよ」
「いいから、黙って寝ろ。
あ、誰か連絡したい相手とかいるか?」
一瞬、翼くんや両親の顔が浮かんだけど、余計な心配させちゃうだけだから、やめておいた。
「えっと、美和っていう子にメッセージ送ってください」
「わかった、スマホ借りるぞ」
しばらくすると、メッセージの着信を知らせる音がした。
「読むぞ。
『莉子だいじょうぶ?でも、付き添いの人がいるなら平気かな。会社には連絡しとくから、安心して』
だってさ」
美和のメッセージを、本田さんがかわいらしく読むから、笑ってしまった。
「少し寝ろよ、俺も寝るから」
頭をなでられたような感触を感じたけど、睡魔に負けて眠りに落ちてしまった。
もう薬飲みましたし、お帰りいただいて大丈夫ですので」
丁重にお断りした。
「何言ってんだよ、インフルの薬飲んだら、48時間は目を離すなって言われたんだからな」
「・・・それって、子どもの場合じゃないですか?」
「おまえは子どもみたいなもんだから、心配なんだよ」
「だいじょうぶですよ」
「いいから、黙って寝ろ。
あ、誰か連絡したい相手とかいるか?」
一瞬、翼くんや両親の顔が浮かんだけど、余計な心配させちゃうだけだから、やめておいた。
「えっと、美和っていう子にメッセージ送ってください」
「わかった、スマホ借りるぞ」
しばらくすると、メッセージの着信を知らせる音がした。
「読むぞ。
『莉子だいじょうぶ?でも、付き添いの人がいるなら平気かな。会社には連絡しとくから、安心して』
だってさ」
美和のメッセージを、本田さんがかわいらしく読むから、笑ってしまった。
「少し寝ろよ、俺も寝るから」
頭をなでられたような感触を感じたけど、睡魔に負けて眠りに落ちてしまった。