イジワルな彼とネガティブ彼女
『でも、なんて電話すればいいのかわからないよ』


『いま私に話したみたいに、正直な気持ちを伝えればいいんじゃない?


足立くんはたぶん、莉子の気持ちが見えなくて不安なんだよ。


莉子が迷っているってわかるだけでも、足立くんは落ち着くんじゃないかな』


・・・落ち着く、かな。


もし私が翼くんの立場だったら。


翼くんの家に行って、女性がいたら。


パニックになって、二股かけられたと思って、二度と会わないかもしれない。


でも、納得のいく説明をされたら、落ち着くかもしれない。


『わかった、翼くんに電話してみる』


『莉子がどんな結論出しても、私は莉子の味方だからね。


明日の足立くんの様子、みとくから』


じゃあねー!と、かなり楽しそうな声で電話は切れた。






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