イジワルな彼とネガティブ彼女
「どうっていうか、俺は莉子からの報告を待ってるんだけど」


「報告ですか?」


「今日会社で、足立くんと会ったんだろ。


何か結論が出たのか、まだなのか、それ次第で俺たちの関係は変わってくるんじゃねーの」


「意外と、几帳面なんですね」


「俺は、なんでもキッチリしておきたいだけだよ」


「足立くんから、終わりにしましょうって言われました」


「そっか、じゃあ俺と莉子はつきあえるってわけだ」


ニヤッと意地悪っぽく笑うと、


「俺は莉子が好きだから、つきあってくれる?」


私を抱きしめながら、耳元でささやいた。


耳元でささやかれると、ドキドキする。


あっ、このドキドキが、「好き」ってことなのかも。


「はい、よろしくお願いします」


晴れて私たちは、恋人どうしになった。





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