イジワルな彼とネガティブ彼女
「まあ、いろいろ聞かれたのは事実だしね・・・。


いいじゃんもう、足立くんに戻っちゃいなよ!」


「あのねー美和、私はもう当分、恋愛はいいから。


これからどうなるかわかんないけど、仕事に燃えることに決めたから」


「ふーん、まあ莉子が決めることだから、いいけど。


本田さんイケメンだし、仕事できるし、なかなかつきあえない相手なんだから、いい思い出にしちゃうしかないかもね」


ランチが終わってから、ハミガキしてメイク直してスマホ見たら、楓さんからメッセージが届いてた。


『莉子、傷つけてごめん。


昨日ほんとは、合併のことを伝えたかったんだ。


一度、会って話がしたい。


連絡待ってる』


もちろん、既読スルー。


もう合併のこと、わかっちゃったし。



午後、展示会の報告書をまとめて部長に渡しに行ったら、


「高橋さん、ちょっといいかな」


部長から別室に呼ばれた。





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