イジワルな彼とネガティブ彼女
打ち合わせで担当決めをして、私は開発部主任として一押し新商品のボールペンを担当することになった。


気まずいことに、足立くんも一緒だった。


ディスプレイに必要なポスターやのぼり、配布するサンプルに添えるパンフレットまで、決めることだらけだ。


「足立くん、よろしくね」


「こちらこそ、よろしくお願いします」


どこか、よそよそしい私たち。


週明けの月曜に草案を発表することに決まり、打ち合わせは終わった。


家に帰ってからスケッチをおこすことにして、今日は会社近くの文具店をのぞいてみることにした。



売り場の目立つ場所を占領してるのは、SFYのボールペンだ。


書き味がいいのを前面に訴えるPOP。


ボールペンの隣には、有名俳優がシャーペンを構えて微笑んでる。


いいなあ、大企業は広告にお金かけられて。




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