サイコパスゲーム
「よろしくお願いします。

はい、お互い頑張りましょうね!」

営業スマイルを貼り付けて、ハギさんに会釈した。

一気にその場の緊張がほぐれた。


その様子に安心したのか、オドオドした顔つきで2人の少女がこちらへ来る。


最初に口を開いたのは、長い黒髪をツインテールに結いた可愛らしい少女だ。


「はじめまして...うちは久川 麦...。

ムギちゃんって呼んでくれればいいな。

ナツちゃん、同世代だよね?仲良くしよ」


すっと手を差し出してくるムギちゃん。

フワリとラベンダーの香りが漂う。

清潔感溢れる子だなあ...。


「うんよろしくね。あたしは高2」
「うちは、中3」


おおっ 近いな。

そんなことを思っていると、

もう1人のパーマの茶髪少女も話しかけてきた。


「あたいは、羅城 べに。べにって呼んで。あたいも、ナツって呼ぶから。」

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