サイコパスゲーム
ハツラツとした少女だなぁ。

でもポップで、とても可愛い。

「べに。よろしく!」

あたしは笑顔でべににそう言った。

...というかべにって、一人称が『あたい』か。

面白い、キャラ濃そうな子だなあ~...!


「ちょ、待ってまってまってよ!

私のことを忘れないでよお!」



ハギさん、ムギちゃん、べにと話していると、

ブース内から甲高い声が聞こえてきた。


みると、真っ赤な口紅と紫のアイシャドウをたっぷりと塗りたくった女性がひとり。


彼女はハァ、とため息をつくと、あの高い声で自己紹介をはじめた。


「私は落合 舞美子...。舞美子って名前は好きじゃないから、オッチーって呼んで。」


オッチーは前髪をかきあげながらスカした様子でそう言った。


すらっとした八等身の美女。

これで17歳とは驚いたものだ。

随分と大人びている。


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