サイコパスゲーム
この4人とあたしが、このチームの女子だ。

あとは...男子がいるはずなんだけど。


ブース内を見渡すと、あたしたちの会話にうるさそうに耳を塞いでいる男子たちがいた。


「あのさっ、」

あたしは女子たちの輪から離れて、その男子たちの元に近づく。


「あたし、海野ナツ!...貴方達は?」

なるべく優しい声色で尋ねると、

年配の男性が答えてくれた。

「俺は佐原 龍彦。佐原と呼んでくれ」

「はい...分かりました」

全体的に優しそうなおじさんだった。


あたしと佐原さんが話していると、もう1人の男性も話に入ってきた。


「俺は及川 康人。康人でいいよ」

「康人、ね。わかったよろしく!」

そういうと、佐原さんも康人も笑った。


サイコパスゲームのこの空間に入ってからはや30分。


あたしはこの楽しさに、これから起こる恐怖を忘れていたんだ___。

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