サイコパスゲーム
『...

......Cチーム、浅間 舞美

......

...Gチーム、畠山 大河』


...え?

いま、なんて?


スピーカーからの音声に、あたしの思考はしばらく停止した。

スピーカーは確かに、

Cチームのサイコパス役を浅間 舞美、

Gチームのサイコパス役を畠山 大河

と言った。


嘘でしょ...?

こんな偶然ってあるの?

同姓同名かも知れないが、少なくとも身構えておいた方がいいだろう。


だって、Gチームのサイコパス役は、大河先輩(仮)なのだなら。


___このときのあたしはまだ、

こんなことあるわけないと、甘く考えていたのだ。


『それでは、サイコパス役の入場です』

パーパラパッパッパー、とラッパの音が響くと、ブース内で一際大きなドアが開いた。


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