サイコパスゲーム
全員の視線がそこに釘付けになる。


やがてドアから、立派な鼓笛隊と困惑な顔をした数十人の人がドアを潜ってきた。


ドクン、ドクン...、

心臓の鼓動がやけに早い。

落ち着け...。


あたしは心臓を強く押さえて、ドアを見つめた。


鼓笛隊のあとに続いて入ってくる人々。


その3番目にいたのは、やはり、舞美ちゃんだった。


目がジワリと熱を帯び、目の前がボンヤリし始めた。


そして、Gチームのサイコパス役は...

「あっ...ああ......」

嗚咽を漏らしながら、口元を押さえる。


「た...いが...せんぱ...いっ...!」


嬉しさから、涙がこぼれた。

サイコパス役は、このゲームの最終日、必ず生き残りに殺される。


こんなルールが、サイコパスゲームにはあったはずだ。

そのことから、わかることは...!


数日後、舞美ちゃんと大河先輩は必ず死ぬということ。

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