サイコパスゲーム
いじめっ子も、いじめられっ子も、

それを黙って見つめるクラスメイトも。

うつむいて、そんなことを考えていた。


「ほんと、サイテーだよ、舞美のやつ。

言い返さないラミちゃんもラミちゃんだけどね」


麗楽々がブツブツと呟く。

「言い返すって...そんな出来ることじゃないと思うけど...」

私は思わず、そんなことを言ってしまった。

慌てて顔を上げ、麗楽々に謝る。

「ごっ ごめん!」

「だよね。言い返すって、怖いよね...。
ナツ、あたしこそごめんね!無神経だった」

しゅん、と項垂れる麗楽々。

そんなつもりじゃ、ないのに...。


やっぱりいじめられっ子は、普通の人とはすこしズレてるのかもしれない。

私は麗楽々に顔を上げさせると、

教室に戻った。

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