サイコパスゲーム
第三章

おかしくなりそう

☆☆☆

昨日、謎の空間に呼び出されたあたしは、どうやらサイコパスゲームに参加してしまったようだった。


今思い出すと、夢だったのではないか、とも思ってしまう。


けれど...それが夢ではないことが、たった今また、証明されようとしている。


幸せな時間というのはあっという間で、もう午前10時になってしまった。


あたしはふう、とため息をついて、ヘールを心の中で呼んだ。


しばらくして、はい、なんでしょうか?と、驚くほど気の抜けた声が目の前から聞こえた。


ヘールへの思いが通じたみたいだ。


「ヘール、今日もやるんでしょ?サイコパスゲーム」

「はい。随分とやる気で。嬉しいですね」

「やる気なんてないよ。ただ、遅れたりして死ぬのが怖いだけだよ」


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