サイコパスゲーム
ただし、それも一瞬のことで。

すぐにあたしの身体は床に打ち付けられる。

硬土の上だった。

腕がとてつもなく痛い。

見上げると......委員長、大河先輩だった。


「た...いが、先輩?」

「ハアハア...、ナツちゃん、待ってたよ」

顔を真っ赤にしながら、近づいてくる大河先輩。

ぞわっと鳥肌が立つ。

ここまで人のことを気持ち悪いと思ったことなどあるだろうか。

「嫌...来ないで」

尻餅をついたまま、後ずさりする。

目が潤んでいるのが自分でもわかった。


大河先輩がいきなりあたしの身体の上に倒れ込んできて、スカートに手を忍ばせてきた。


気持ち悪さに、声も出ない。

大河先輩の手が、あたしの太ももに触れる。

その手は汗ばんでいて、余計気持ち悪かった。

< 23 / 128 >

この作品をシェア

pagetop